阪神・淡路大震災時に公にされなかった(できなかった)性暴力被害についての メモ。

2011年3月13日にアップした記事です。
アクセスが多いので、新しい情報を追加しておきます。

2016年4月18日、身を守るために「女を捨てろ」というメッセージがありました。

http://ameblo.jp/keinaonao/entry-12081746810.html

被災後注意する点を挙げます。

①外出するときは防犯ブザーを携帯する


②日中でもできるだけ複数で行動すること


③暗くなったらなおさら、外出を控えましょう


④トイレは常に一人では行かず、必ず大人と行く


⑤使用する前に不審なところはないか確認する


⑥避難所で子供のいるところには、大人の見張りをおく


⑦被災した自宅には、女性だけでは絶対行かない
 複数の人数集めて、グループで行動する。

 *被災した家の中に犯罪者がいる場合があるため

****************************2011年3月13日********

ajwrc-mlのメーリングリストに共有されたものを、転載します。
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阪神・淡路大震災時に公にされなかった(できなかった)性暴力被害についての
メモ。


野宿者支援関連のMLでまとめてくださっている方がいたので、転載します。

普段でも言えないことの多い性暴力なので、もっと多くの事例もあるかと思いま
す。まずは事実として、受け止めたうえで、今後なにができるかを考える必要が
あると思います。

せめて、人災は減らしたい。




<阪神・淡路大震災の避難所で起こった事例>

【子どもたち】

・避難所の体育館で人々が出勤してしまった人気もまばらな日中、幼い子どもを
対象に性器を露出、また触らせるなどの行為(露出症)が頻発。

・避難所の体育館ではトイレに立った男性が、眠っている女の子の胸や性器を触
り歩くのを防ぐため、天井の照明は夜通し煌々と点灯していた。

・校庭の隅で遊ぶ幼児が外部から侵入してきた見知らぬ男に性器を口に押し込め
られるという事件があった。

【女性たち】

・避難所の体育館で乳児に添い寝をしていたところ、突然レイプされ、止めに入
った巡回中の教員が暴力を振るわれて怪我をした。

・半壊の家に片づけに行くと、中に潜んでいた男からレイプされた。

【ボランティアの女子生徒や学生たち】

・半壊の建物のガレキの中でリュックをつかまれ、引きづり込まれてレイプされ
た。

・ワゴン車を用意し、お風呂に入りたいボランティアの女子学生たちが誘われ、
解体現場に連れ込み複数で輪姦された。

【避難所での診療を行った医師の話】

・ストレスで月経不順・無月経になる人、トイレが不自由で便秘になる人が大勢
いた。

・下着の着替えがままならないため、おりものシートやナプキンをずっと当てて
いて、炎症を起こし、出血する人もいた。

・震災の年はレイプがらみの相談が特に多かった。



*NPO法人ウィメンズネット・こうべ代表の正井さんは、阪神・淡路大震災直
後より“女性支援ネットワーク”を立ち上げたそうですが、マスメディアによる
バッシングにあわれたそうです。今後、私たちが被災地での性暴力被害をくい止
め、性暴力被害者を救済するための活動を展開するにあたり、心に刻んでおくべ
きことだと思いますので、以下にご紹介いたします。



正井さんは1996年マスメディアで流されていたような美談・家族愛ではなく、女
たちの生の声・真実の声を届けようと「女たちが語る阪神・淡路大震災」という
本を作りました。

1995 年7月に開かれた近畿弁護士会の“被災地における人権”で配られた厚い資
料の中には、「阪神・淡路大震災で女性が性被害にあったという噂があったが、
兵庫県警は『1件もない。デマである。』と否定した」との記載しかありませんで
したが、実際には多くの性被害が起こりました。

1996年3月には「神戸・沖縄・女たちの思いをつないで〜私たちは性暴力を許さ
ない〜」を神戸で開催。被災地や沖縄少女殺害事件等における女性への性暴力に
抗議しました。

しかしマスコミから「ありもしないことを言っている」と激しいバッシングにあ
い、その後10年間沈黙。

2004年スマトラ沖地震での性被害をスリランカの女性たちが明らかにし、翌年国
連にまで訴えたことに衝撃を受け、20005年シンポジウム“「災害と女性」〜防災
と復興に女性の参画を〜”開催。その後、現在に至るまで精力的に活動されてい
るそうです。
【注目!】

ウィメンズネット・こうべのHPは、被災地の事例と対策がよくまとまっていま
す。

ぜひご覧ください。 http://homepage2.nifty.com/bousai/index.html



【外国での取り組み】

■1989年サンフランシスコ地震について“女性に対する暴力を防ぐための委員会
”が中心となって作成された報告書が、全米・カナダの危機管理機関に配布され
ました。

・日頃はレイプはほとんどが顔見知りの犯行であるが、大きな災害の後はゆきず
りの犯行がいつもの300%に増える。

・地震は暴行が引き起こすのと同じ絶望的無力感を引き起こし、過去の性的暴行
や性虐待の トラウマに苦しむ女性からの電話件数が25%増えた。

・児童虐待が増えた。

・DVの保護命令を申請する人が50%増えた。

・災害後は、女性への暴力が増加することを予測して、復興・防災対策の中に暴
力防止を組み込んでおかなければならない。



■『被災地における性暴力〜防止と対応のためのマニュアル〜(ルイジアナ州反
性暴力財団&  全米性暴力情報センター)』が2009年に作成されました。

シェルターやその他の避難場所での性暴力予防法が提案されています。

・シェルター1軒に避難する人数を限定しましょう。そうすれば管理できる範囲
に抑えられ安全性が維持できます。1カ所に2000人以上収容しないようにしまし
ょう。

・避難場所は、適切な明かりで照らせるように十分な電気、または発電機での充
電力を確保しておきましょう。

・着替えや各自の衛生管理のためにプライバシーを守れる場所を提供しましょう


・避難場所に安全が確保できないような場所や性暴力被害が起こりやすそうな場
所があれば、立ち入り禁止にしましょう。

・希望者がいれば、眠ったり生活したりする場所を女性用と男性用に分けましょ
う。

【かつての防災フォーラムアピール文より】

・復興事業として、街の倒れた街頭は速やかに復旧工事を行い、夜間の街を明る
くして、人を犯罪から守り、女性たちを性被害から守るためにも特別警戒をする


・災害時に女性が仕事を失わないための施策や支援を行うこと。

・災害特別休暇(保育や介護のためなど)が男女ともに取得できるようにするこ
と。

・災害を理由に不当に解雇された女性に対する労働相談を速やかに開設すること

仮設住宅は辺ぴなところに作られることが多く、近所の男性にレイプされた女性
がその後、「なぜその時に訴えなかったのか」と周囲から指摘されたそうです。

女性は「そこでしか生きていけない時に誰にそのことを語れというのですか」と
反論したそうですが、社会の無理解による二次被害も予防しなければなりません

性暴力の予防とともに不幸にして被害にあわれた方が安心して語れる相談窓口の
確保も喫緊の課題です。3月27日までとされている24時間無料電話『パープルダイ
ヤル』の継続を内閣府に要請することも必要だと思われます。
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by eric-blog | 2016-04-18 12:38 | ●3.11地震・津波・原発 | Comments(0)
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