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熟議について

バルタン星人のワークから「話し合いのルールづくり」には繋げなかったわけだけれど、つまり、ワークの後に学んだことのふりかえり、分析や原則の共有をしなかったわけだけれど、それでもあの「異質な存在と私たちはどう向き合うか」を意識化させるアクティビティを、アイスブレイクの段階、導入の段階で行うことは全体を整える作用を十分果たす。

バルタン星人がどのような存在か対して説明もなく、それぞれのグループが「地球防衛軍」なのだ!というミリタリスティックでかつナショナリスティックな枠組みを与えられたにもかかわらず、全体共有された内容には笑った。

対立なのか共存なのかを決められなかったグループが多い。時代背景が違うとこうも好戦的傾向はなくなると考えるのか。いやいや、あのバルタン星人vsウルトラマンの話しは、どこか哀愁を帯びた物語だったよ、帰る星をなくし、彷徨えるバルタン星人のやるせなさ。

私たちのグループでは、あまりにも少ない情報から、まずはは「バルタン星人の脅威とは何か」についての共通理解を持つことにした。
・武力
・病原
・ことばの壁
・ルールや価値観を共有していない
・繁殖力
・のっとられる、何が?どのように?


何が脅威なのかを合意できず、バルタン星人研究チームを発足することだけ合意。チームの構成や資金をどうするかを次の課題とすることに。
あれ?いつの間にか予算獲得の算段に?
あれ?すでに問題の焦点がずれそうだ?
大きな予算のためには大きな脅威が必要?
脅威を実証実感してもらうためには、まず誰かが連れ去られろ!?被害の証明?

その他、「この5人では無力だ」「じゃんけんで勝負にすれば勝てる!」など。ゆるキャラ集合体であることが共有されたのでした。

ERICのファシリテーターを含め、参加者の2割に、ファシリテーターとしてのバックグラウンドがある集合というのは、脱力系開放感を醸し出しますね。

さあ、そのようなゆるキャラ集合体!熟議を深めることはできるのか!?
バルタン星人の脅威に備える体制を整えることが、必要的速やかに実現することができるのか?

変化の梃子となれるのか?

それとも熟議中に、現実的に「やられ」ちゃうのか?
地球の危機は迫っているのか?

裁判に素人が参加出来る時代なのだ。熟議への参加に強制力を働かせ、日当を支払うことは不可能なのか!?

ニート対策として、彼らに「教育のあり方」を議論するための半年間コースをやってみたらどうか?
あ、武田信子さんの課題共有プレゼンで「教員の資質形成のライフヒストリーパターン分析」が面白かった。
その後の議論に生かされなかったけど。
志望
養成
実習
免許
採用
研究
研修
習熟
の各段階の出来不出来のパターンが、どのようなアウトカムとしての課題と結びついているかの分析である。
あの分析の枠組みから、限定的に絞り込んだワークをやってみたいなあ!

ericかくた なおこ沅
by eric-blog | 2010-12-28 05:18 | □研修プログラム
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