Ericnews101205 at ERIC 主催研修案内

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ERIC NEWS at ERIC ともによりよい質の教育をめざして
 わたし・あなた・みんなのスキルを「参加型学習」に取り入れる
                         2010.12.05
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(文責: かくた なおこ)

11月に予定していた主催研修「わたし・あなた・みんな」の日程を1月29-30日(土日)に変更いたしました。内容も変更いたしました。(詳細は、以下に)

また、ERIC外で、ファシリテーター養成研修を受講できる機会です。それぞれの詳細は、お問い合わせください。

2011年1月12日 北九州 ファシリテーター養成スキルアップ講座
2011年2月20日 大阪ファシリテーター研究会 フォローアップ
2011年2月21日 大阪大学人間科学部 参加型研修会

6時間から12時間の「養成講座」を開催していただけることは、主催者にとっても、参加者にとっても、大きな投資です。「参加型」というHowは、からだ全体を通して習熟していくことが、求められます。12時間以上研修でも、参加者がファシリテーター実践を行なえる時間は、20分程度。決して十分とは言えません。

養成研修を受講した後、協働オーガナイザーとして、6時間12時間研修の企画立案、そして2時間のセッションを「担当する」ことで、成長していけるように思います。

アクティビティやスキル・トレーニングの引き出しを増やし
プログラムの流れを組み立て、学習者のニーズに応え、
カリキュラムの見通しを持ち、反省的に思考する

それがERICのファシリテーター養成講座が提供するものです。

今回は「わたし・あなた・みんな」のスキル・トレーニングのための引き出しを増やしましょう!

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     ◆ セッション1 共通基盤づくり ◆   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12時間研修は、2時間のセッションが6つで構成されています。そして、その最初のセッションが「共通基盤づくり」。

ERICのツールブックの一つ、『ステップ5』。参加型による社会的合意形成のためのステップと、各ステップのためのツールを紹介したもの。

ステップ5とは
・ 共通基盤づくり
・ 過去の共有
・ 現状分析
・ 未来のシナリオ
・ 行動計画

のこと。『ステップ5』に紹介されている「共通基盤づくり」の要素とは
◯アイスブレーキング
◯自己紹介
◯コミュニケーションのスキルトレーニング
◯話し合いのルールづくり
◯テーマについてのキーワードや基本的なアクティビティの体験
の5つです。ERICの主催研修のセッション1は、これらの5つ、プラス「場のオーナーシップ」を高めるための「役割分担」「ERICのファシリティ紹介」などを行なっています。

12時間という研修であればこそ、これらの要素に2時間をかけることができる。それは事実だと思います。しかし、例え、もっと短い時間しかないとしても、これらの要素が参加者の間でどの程度共有されているかは、ファシリテーターにとって「点検の視点」となるはずです。これらの共通基盤は、話し合い、平等な参加のためのものなのですから。

話し合いをよりスムーズに行なうために、「手だて」を打てるか打てないかは、大きな力になるはずです。

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     ◆ セッション2 過去の共有 ◆  
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学校文化は、どのような「参加のスキル」を伝えて来たのでしょうか?

青木保の『重層的な日本文化』は、同時に、学校文化の重層性でもあります。

学校文化に息づいている「アニミズム」、「仏教・儒教などのアジア的なるもの」「キリスト教的なもの」「科学主義的なもの」「国際理解教育的なもの」「持続可能な社会のためのもの」。

圧倒的に影がうすいのが「国際理解教育的なもの」や「持続可能な社会のためのもの」であると、予想すると、淋しいものがありますが。

重層的であるということが、与えている「基調」は何でしょうか。少なくとも、それが日本の学校文化の明らかな特長であるでしょう。

佐藤学『教師というアポリア』が示す、中国の教室とアメリカの教室。
そして、そのいずれにも属さない日本の教室。

学ぶことにも、学びかたを学ぶことにも集中できない、学校文化。

過去を共有することで、現状分析が導き出されていく。

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     ◆ セッション3 現状分析 ◆  
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では、いま、わたしたちが学んでいる「参加のスキル」はなんでしょうか?

「わたし」
「あなた」
「みんな」

つまり、
個性
関係性
社会性
について、ふりかえってみましょう。

わたし自身が学んで来たものは、どこで学ばれたのでしょうか。
家庭?
地域?
学校?
レーダーチャートを使って、自分がどこからそれぞれのスキルを学んで来たかを点検してみましょう。

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     ◆ セッション4 未来のシナリオ ◆  
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どんな未来を目ざすのか。

ピーター・センゲが言うように、「問題解決型」から「ビジョン型」へ
374-2(1600)持続可能な未来へ 組織と個人による変革

わたし自身は、

過去を学び、過去に学び、
しかし、自分がどう生きたいかを未来への指針にして、
ていねいに現状を改善して生きていこうと

してきた。

「必要なのは、「問題解決型」思考ではなく、「実現したい未来」型思考なのだという。海図のない時代には、思いつくかぎりのあらゆる種類の想像に取り組まなければならない、と。」71

というのであれば、学校文化は、何を伝えるべきなのか?
おもしろい挑戦である。

「学び続ける組織」の提唱者が、いま至った境地。

それは、教育のこれからを考えるための、とてもラディカルな視点である。

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     ◆ セッション5 行動計画 ◆  
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個人で、そして、わたしたちがネットワークとして、どのような行動計画をたてるか。

何よりも重要なことは、「行動」である。

軽やかに、
楽しく、
思いつきで、

かつ、
深く、
本質的で、
人間的な。

そのような思いつきに至る「わたし」でありたい。

もしも、参加型学習の本質というものがあるとすれば、それは、自らが「参加して学ぶ」ところにあるのだろう。そして、「参加して、学びの質を、実践の質を、社会の質をよくする」ことに。

さて、その「楽しさ」に、学習者を目覚めさせるには、どうすればいいのでしょうか?

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     ◆ セッション6 ふりかえりとまとめ ◆  
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カリキュラムの検討や学習内容について決定にも学習者を参加させること、と『子どもの参画』は言います。

今回のプログラムをふりかえって、その意味を味わい、
改めて、自分に必要なスキル・トレーニングと、そのカリキュラムを
考えてみます。

研修で育ったもの、育ったこと。

それを確認することが、これからの「わたし・あなた・みんな」のスキルを育てる視点を明らかにしてくれます。

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     ◆ 参考文献 ◆  
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374-2(1600)持続可能な未来へ 組織と個人による変革
ピーター・センゲ、日本経済新聞出版社、2010
371-4(1590)タブー パキスタンの買春街で生きる女性たち
フォージア・ファサード、コモンズ、2010
367-1(1577)安心社会から信頼社会へ 日本型システムの行方
山岸俊男、中公新書、1999
227-5(1114) 新しい時代の教職入門 秋田喜代美・佐藤学、有斐閣アルマ、2006

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by eric-blog | 2010-12-07 08:53 | ERICニュース | Comments(0)
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