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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

339-1(1470)もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
岩崎夏海、ダイヤモンド社、2009

2009年12月に出版して、わたしが手にしているのは5刷!

野球部のマネジャーをしていた親友、夕紀が、病気で入院! 都立のバリバリの進学校のさえない野球部ではあるが、親友のためにも、退院までなんとか面倒みようじゃないか!
みなみは、甲子園にチームを連れて行くことを決意する。

そんな友達思いのみなみが、マネージャーって何だ?と手にとって学び始めたのがドラッカーの『マネジメント エッセンシャル版』上田惇生訳。これも売れているに違いない。

第一の学び。16
マネージャーの資質にもっとももとめられるもの。それは真摯さである。
一流の仕事を求め、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。

第二の学び。58
顧客って誰だ? 「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足」
みなみは気づく。野球部に求められているのは「感動」だ!と。

第三の学び。90
マネジメントによって働く人に成果をあげさせなければならない。責任を持たせる。生産的であること。フィードバック情報と継続学習。

第四の学び。120
人を活かす!
マネージャーは専門家の通訳である。つまり、監督の言葉をチームに伝える。

第五の学び。135
練習に自己目標管理を取り込む。競争・結果・責任の見えるチーム別練習制度の導入。

第6の学び。150
1.組織特有の使命を果たす。
2.仕事を通じて働く人たちを生かす。
3.社会の問題に貢献する。
監督は「ノーバント・ノーボール」の改革を高校野球にもたらした!

特に、マーケティングのために、チーム全員へのインタビューを行なったのがすばらしい。また、おもしろかったのは、練習メニューの改革のところだ。
三つのチームで競わせる、結果をタイムや順位などで記録する。ピッチャーは別練習とし、チームの中での特別な責任について、精神力をアップする、など。

え?え?これって本当にどこかの都立高校で起こったことなの?
と思わせるような、高校球児たち一人ひとりのキャラクター設定がうまい。
by eric-blog | 2010-02-28 14:22 | ■週5プロジェクト09
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